結局ボルボは全車を電動化するらしい。その背景は?
KULUMA 「日常のクルマ」をイメージする 不定期連載第7回
トヨタが脱エンジンを目指すのは2050年。
エンジン車はあるものの、すでに電気で走る水素自動車はあり、PHVもハイブリッドもある。
さて、ボルボのマイルドハイブリッドは48V。スズキのマイルドハイブリッドは12V。
これは、ドイツ勢がこぞって48Vを目指しているからで、量産化が今頃なのだ。
理由はトヨタ等のストリングハイブリッドはコストが高い(マイルドの4倍)。12Vでは効率が悪い。ストロングの200Vでは人体に危険。安全対策が必要となり、コストがかさむ。といったところだ。
そのかわり、ストロングに比べて燃費改善は40パーセントほど劣る。
ただし、高級車はそもそも燃費が悪く、車載電源も足りなくなっているので、とにかくマイルドでもつけたほうがいいようだ。
また、欧州の人々はまだ内燃機関のエンジンフィールが好きで、PHVのようするに電動の走りが好きじゃないから、エンジンのアシストだけをするマイルドでいいと考えている人が多いという。これはボルボの「ユーザーの電動化の要望に応えて」という意見とは相反する。
日本ではマツダやスバルが内燃で評価が高いため、内燃を磨きつつ48Vでアシストというのも一時期はあるのかもしれない。
ボルボにとっても、EV車を出すことはニュースだが、「ガソリン車およびディーゼル車をやめる」わけではない。
マイルドハイブリッドはあくまで内燃のアシスト。トヨタ・ホンダのハイブリッドよりもずっと「内燃」だ。
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